科学的社会主義と領土問題 

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 ロシア革命を成功させたレーニンが行った外交政策は、民族の自決権を世界政治の原則としてはじめて宣言し、みずから帝政ロシアが支配していたフィンランドやバルト三国の独立を認め、他国を平気で侵略するどんな覇権主義にも徹底して反対することでした。
 これらは、世界にさきがけた、社会主義をめざす新しい政権の真価を大いに発揮したものでした。

 
 ところが、レーニンの死後、スターリンやブレジネフらは、バルト三国の併合、千島の占領、チェコ・アフガン侵略などの覇権主義、国内では専制政治をすすめ、社会主義とは無縁な政治体制へと進んでいきました。

 
 
短い期間でしたが、レーニンが行った外交政策こそ、資本主義の矛盾を乗り越え社会主義社会をめざす新政権の、領土問題に対する姿勢が表れているのではないかと思います。
 

 
科学的社会主義は、民族の自決権を尊重し、領土拡張主義、覇権主義とは無縁です。



                 糸魚川民報1991年1月16日付&1992年7月号外より